“Red Star Line S.S.Vaderland Class” ポストカード5種セット（送料無料）
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- ｐ2380・・・1907年、ラップランド級客船が就役する直前に製作されたポスター。ベダーランド級客船4隻、フィンランド、クルーンランド、ベダーランド、ゼーランドの船名が並んでいます。作者は不詳
- ｐ2373・・・ロートレック、スタンランと並ぶアールヌーヴォーの巨匠、アンリ・カシエによるポスター。1899年に製作されたと伝わりますが、使用されたのは1900年にベダーランド級客船が就役に合わせたものと考えられています。カシエによるレッドスターラインのポスターは、レッドスターラインのポスターの代表作であるばかりでなく、カシエの代表作、アールヌーボーポスターの代表作として知られます（Henri Cassiers, 1858-1944）
- ｐ2374b・・・同上、カシエが1899年に描いたレッドスターラインのポスターのうちの一枚
- ｐ2377・・・同じく、カシエのレッドスターラインのポスターですが、縦位置と色数が少ないのが特徴。後年、色を変えたものが僅かながら製作されました
- ｐ2378b・・・デッキで日傘をさす女性を美しく描いたビクター・クレタによるポスター。1900年頃、やはり客船ベダーランド級の就役に合わせて製作されたと考えられます（Victor C. J. Creten , 1878-1966）
19世紀末、北大西洋航路の競合は激しく、運賃下落が船主たちを苦しめることになります。これに目をつけたのがアメリカ金ピカ時代の成功者、J.P.モルガンでした。モルガンは米国鉄道大トラストの立役者であり、この経験をもとに北大西洋航路客船の独占（良い意味でとらえれば、安全性と運賃安定が目標）を目論みインターナショナル・マーカンタイル・マリーン（IMM）を設立、船主会社を次々と買収して、ついにはキュナードとフレンチライン以外はIMM傘下もしくは関連会社という状況になりました。このIMMの中心となったのが、あのタイタニックのホワイトスターラインとレッドスターラインでした。レッドスターラインは、ベルギーの船会社とIMMの合弁会社で、実質は航路権を持つ会社を買収してIMMが大西洋航路に乗り出した色合いが強い会社でした。ホワイトスターラインとハーランドウォルフ造船所がIMMの中核でしたが、レッドスターラインは船価の安い英国（ハーランドウォルフ）で作った船を船長以下、英国人で固めたスタッフが運航する、つまりベルギー国籍、発着港はアントワープながら・・・ベルギー便宜置籍の米資本英国系の色合いが強い船会社でした。出自は幾らか複雑ながら、IMM内では大型船のホワイトスターと中型船のレッドスターの役割分担が良く、ベルギー・アントワープが古くからの欧州の要衝であったことも手伝い、実に累計300万人もの移民を米大陸に運び重要な役割を果たしました。これは、1820年から1920年までの一世紀間の北米移民の一割近い数にも上ります。レッドスターラインは1871年に設立され、IMMのホワイトスター買収が成立してIMMが本格的に稼働する1900年頃を迎えると、1899年、それまでの機帆船から純蒸気船の建造を発表、この13000トンの客船4隻、ベダーランド（祖国）、フィンランド、クルーンランド（王国の意）、ゼーランド（オランダ、ゼーランド州＝zeeはseaの蘭語）がベダーランド級客船でした（ランドは本当はラントと読みますが、英語読みの方が一般的になっています）
○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて
当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています
○ ベースペーパーとプリント
紙：0.27ｍｍ厚、特注カットアート紙（参考：官製はがき t=0.22ｍｍ）
寸法：148ｍｍｘ100ｍｍ（裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます）
印刷：オンデマンド、ピグメント（顔料）インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです
○ 商品のお届けとお支払いについて
- ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト（原則ポストカードセットで複数ご注文）にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
- 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。（システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません）
- 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
- 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります
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● レッドスターライン・ベダーランド級客船のポスター、雑感
レッドスターラインの足跡は、決して客船史に大きく取り上げられることはありません。第二次大戦終盤、連合国の物資陸揚げを図り、ヒトラーはV1、V2ミサイルを使いアントワープを破壊しました。しかし、命中精度は悪く港湾は破壊されずに残りました。旧レッドスターラインの倉庫上屋は今日まで取り壊されることなく残り、2013年、ここにレッドスターライン博物館が開館しました。欧州北米移民の1割近くが出帆した港として、移民史博物館としても大変大きな話題になっています (T.O.)
● ホワイトスターライン・レッドスターライン客船ポストカード INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】
