● 1911年 賀茂丸 日本郵船のポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪日本郵船株式会社, Japan Mail Steamship Co.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1911
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1911年 賀茂丸 日本郵船のポスター
ボンベイ航路の開設に始まった日本郵船の本格的な世界進出、1893年には航路を延伸してロンドン・欧州航路を開設、一挙に13隻の貨客船を投入します。当時、日本・欧州間は往復180日、毎月二回出帆のためには12隻の船が必要でした。1隻は予備船です。1902年、正式に欧州極東往航同盟に加盟、日本郵船は名実共に世界のフラッグキャリアーに名を連ねることになります。船質改善による収益向上が充分見込まれたため、日本郵船は1908年、13隻の欧州航路貨客船のうち旧型である6000トン神奈川丸級を8500トン級に船腹更新、これが1908年から1909年に就役した賀茂丸級貨客船、賀茂丸、平野丸、三島丸、宮崎丸、熱田丸、北野丸の6隻でした。日本郵船は当時唯一、英国船主以外で、ロンドン入港と積荷(下ろし)の特権を獲得しました。
1910年製作のポスターカレンダーです。左側ライフブイに1911年のカレンダーが描かれています。英語版も製作されました。作者は不詳、右下に東京三間印刷所製と入れられています。まだ、銀座の三間印刷所のロゴマークは無かったと思われ、文字によって社名が銘記されています
・ 雑感
日本の商業ポスター印刷の発達に大きな役割を果たしたのが三間印刷所です。オフセットの普及にはまだ時が早く、木版では量が作りにくい。リトグラフの急速な普及は当然のことだったといえます。1911年と言えば、まだ欧州でもアールデコ以前、商業ポスターの爆発的な普及まで間があった時期です。すなわち、リトグラフの大判ポスターの技術には、日欧で大きな差がないところまで来ていたと考えられます。郵船の航路の急速な延伸とともに、またそのバックグラウンドも急速に差を詰めていたということが垣間見えます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】