1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー 2069LL

● 1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ファーストクラスブローシャーカバーレプリカ額入りジクレーアート
　≪COMPAGNIE GENERALE TRANSATLANTIQUE French LIne≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ブローシャーカバー 2069LL黒

1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ブローシャーカバー 2069LL白

ズーム1 1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ブローシャーカバー 2069LL

ズーム2 1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ブローシャーカバー 2069LL

インテリア 1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ブローシャーカバー 2069LL

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1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー 2069LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
購入数:	個

送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：Paul Iribe
製作年　：1935
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1935年ポール・イリーブ客船ノルマンディー・ファーストクラスブローシャーカバー

フレンチラインは客船ノルマンディーのために、わずか5年の実働だったににも関わらず、史上他のどの客船も全く及ばないほど、それこそ指折り数えれば両手の指では足りないほどの種類のブローシャー類を制作しました。この豊富な史料によってノルマンディーに関する様々な情報を得ることができたことになりますが、これこそが衰えることのないノルマンディーの人気と「史上最高の客船」の伝説を作り上げていることは確かです。
1935年の就役時、乗船客向けには一等、二等（ツーリスト）、三等、別々のインテリアブックブローシャーが用意されていました。コンテンツの材料となったのは設計時から描かれていたインテリアパースで、当然のことながら一等乗船客向けのものが図版とページ数が多く、等級が下るにつれて簡素化されいます。このうち一等向けのブローシャーはフランス人イラストレーターのポール・イリーブによって制作されました。イリーブは表紙のイラスト、扉ページや裏表紙のイラストのデザイン、中綴じ体裁の中央見開きページのイラストや全体のアートディレクションを担当しています。この一等船客向けのイリーブによるブローシャーの表紙は二種類存在しており、ひとつは背景の空に女性の顔が描かれている本作、もうひとつは背景の空に入道雲のような雲が描かれているものです。何故、二種類あるものか理由がわかりませんが、本作はユニークな絵ではあるものの、何分時は1935年のこと、シュールレアーな要素が強すぎて議論の対象になった可能性があります。そこで、凡庸な空の背景のものが追加制作された・・・と考えれば得心が行きます。（あくまで仮説です）
ポール・イリーブは1883年生まれ、パリで美術を学びファッションイラストで世に出ることになります。折しもファッション雑誌が次々と創刊されていた頃で、初期ファッション誌を支えたイラストレーターの一人でした。いわゆるアールデコの時代となる以前のこと、無理に定義づけするならば、どちかといえばアールヌーボーのタッチを感じさせる作風ですが、後年、アールデコのムーブメントに背を向けて独歩でジャポニスム、キュビズムの追及をした硬骨精神を発揮してもおり、一言で定義分類するのは適当ではないように感じます。ファッションイラストの仕事の延長で、一時はハリウッドで美術監督の仕事も手掛けましたがパリに帰還、1930年頃からはココ・シャネルと事実婚関係にあったといわれ、1935年に急逝したイリーブを看取ったのもシャネルでした。このブローシャーのクレジットによれば発行は1935年の4月、イリーブが逝去したのは9月のことでした

・雑感

イリーブは、1932年頃にシャンパニュー地方（県）によって客船ノルマンディーの進水に対し祝意を表するPR広告のイラストを担当しています。ここでは、進水するノルマンディーの船首とその背景には宗教画のような乳飲み子を抱く母親の絵が空中に描かれていました。余り高名な絵ではないのでご覧になった方は少ないとは思いますが、個人的にはイリーブ自身の中で、そのイラストと本作が連作になっているのではないかと思えてなりません。それにせよ・・・ダリやマグリットなどを見ている我々にはシュールレアリズムに過剰な驚きを感じることはありませんが、1935年当時には斬新過ぎたかもしれません (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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