1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベット 2070LL

● 1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバーレプリカ額入りジクレーアート
　≪NORMANDIE≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー 2070LL黒

1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー 2070LL白

ズーム1 1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー 2070LL

ズーム2 1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー 2070LL

インテリア 1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー 2070LL

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1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベット 2070LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：anonymous
製作年　：1935
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1935年客船ノルマンディー・ブルーベルベットブローシャーカバー

ローマは一日にして成らずではありませんが、客船ノルマンディーが史上最高の名船の名を欲しいままにしているのは、ひとつにはフレンチラインが客船ノルマンディーに注いだ営業努力の賜物である側面もあります。どんなに優れた業績であろうと、それを後世に伝える術がなければ存在しないも同然、まして、ノルマンディーは1942年に炎上転覆して1946年に解体、稼働したのは僅か5年に過ぎません。ノルマンディーに関する資料　-　ポスターやブローシャー、雑誌広告、冊子類は、他のどの客船とも比較にならない程、多種多彩が制作されました。この豊富なフレンチラインの営業努力の「遺産」こそがノルマンディーの語り継ぐに足る伝説を作り上げたと言えます。
豊富に作られたブローシャー類の中で、最も良く知られるものは1937年に制作された通称「グリーンブック」と呼ばれる70頁を超える大作、同じ1937年に一等船客向けに制作されたポール・イリーブによるシュールレアーな表紙が印象的なもの、1935年に一等船客に配布されたカッタウェイダイアグラムのホールディングブローシャー、そして本作表紙の通称「ブルーベルベット」です。「ブルーベルベット」は表紙がベロア調ネイビー色のベルベットで装丁されており、1935年に制作されました。ベルベット装丁の表紙をめくると扉には「PRESENTS THE NORMANDIE」と題名が記されています。全32ページの内容は大半はパースとそのキャプションで構成されており、いわばインテリアパース集の小冊子の体裁を呈しています。「ブルーベルベット」が誰を対象にどのような用途で配布されたものかは不明です。制作部数は極めて少なかったようで、あまりに希少であるために使用目的が判然としませんが、就役にあたって関係者に記念品として配布されたと考えるのが自然に思われます。
ベルベット貼りの表紙には一筆描きのようなノルマンディーの線画が銀色で箔押のようなエンボスの線で描かれており、下には銀色の糸のミシン刺?で「NORMADIE」の船名があしらわれています。素材の性質上、フラフィック輪郭線のエッジは画像データ上ではぼやけたものとなりますが、丹念に輪郭線エッジを修正して新たに輪郭線を描き出しました。下部船名はオリジナルが刺繍で輪郭線が無いも同然なので、新たにタイポグラフィーを作り直しました。尚、刺繍の技術上の問題のためか「O」の文字の中抜きがつぶされているため、「O」の文字の中抜きのみはオリジナルを再現せずに中抜き有りの「O」としました。残念ながら、このブローシャーのアートディレクションと表紙の線画を担当したデザイナーは不明ですが、実に優雅かつ妙味のあるデザインです

・雑感

世界的海事客船史研究の第一人者にして、1976年にニューヨークで開催された米建国200周年帆船パレードの責任者として知られるフランク・ブイナード氏、2007年逝去の20年前にドーバー出版から上梓したノルマンディーのピクトリアル書「PICTURE HISTORY OF THE NORMANDIE」の巻末186頁にてブルーベルベットに触れています。あまりに希少な史料故、さすがの世界的研究家であるブレイナード氏も手許には持っていなかったようで、表紙のイラストのみがモノクロ画像で紹介されています。本稿を書いている時点で本書を思い出して引っ張り出して確認した次第で、改めて見て気づきましたが、ブレイナード氏の記事も線画を起し直したもののようで、船名の「NORMADIE」の「O」の文字が中抜きの「O」になっています。いずれ、推測ながら・・・恐らく日本にはブルーベルベットは一冊も存在しないように思われます。尚、蛇足ながら、ブレイナード氏の仕事は、現在事実上、Mr.Ocean Linerことビル・ミラー氏が引き継いだような形になっており、ドーバー出版のピクトリアルシリーズはミラー氏によって充実したものとなったのはご存知の通りです (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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