1964年キュナード・クイーンズ 2135LL

● 1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告レプリカ額入りジクレーアート
　≪The time this executive is spending at sea a giant Cunard Queen may be the most rewarding of his buisiness career≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告 2135LL 黒

1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告 2135LL 白

ズーム1 1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告 2135LL

ズーム2 1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告 2135LL

インテリア 1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告 2135LL

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1964年キュナード・クイーンズ 2135LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
購入数:	個

送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：anonymous
製作年　：1964
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1964年キュナード・クイーン・客船クイーンエリザベス雑誌広告

1964年、キュナードは米国向けに客船クイーンエリザベスとクイーンメリーのクローズアップカラー写真を使用した4種類の広告を打ちました。このうちクイーンエリザベスのデッキとファンネルの写真を使用した本作と船の側面からクイーンエリザベスのファンネルとボートデッキを写した写真の見開き2ページ広告は構図が絶妙で、グラフィック的に優れた広告として今日の著述等への引用も絶えません。もし、この広告が1950年頃に打たれたものであったなら・・・キュナードの社史に名を刻む名作になったかもしれません。
旅客機が留まることなく乗客をどんどん奪って行くのを目の当たりにして、どの船会社もなす術がなかったことは歴史が証明しており、創業120年を誇る名門キュナードでさえも抗い得ない厳しい現実でした。1964年の広告はビジネス客へ呼び掛けるもので、打たれた4種とも似たり寄ったりの内容本文でアピールが成されています。具体的に本作では、キャチコピーで「キュナードクイーンで過ごす海の上の時は、経営者たちに一層のヤル気を生じせしめます」とアジテーション、本文では健康的な休息を過ごせる旅の時間は今後の仕事に成功をもたらし、もし船で仕事をしなければならない時には1分で世界中にアクセスできる電話と優秀な船員スタッフがサポートしてくれる・・・といった主旨のことが記されています。確かに、キュナードがこの広告で言っていることは嘘でも誇張でもなかったかもしれませんが、現実を見ればお判りのとおり、ビジネスマンや経営者たちは・・・否、そのような人々に限って争うように船から降りて旅客機に乗りました。つまり、キュナードは広告の対象者＝ターゲットを全く間違えていたことになります。後知恵の誹りを恐れず言えば、やはり急ぐ必要のない旅行者に向けて新しい旅のあり方を訴え、リーズナブルなツーリストクラスの充実を図るべきでした。残念ながら本広告の如き努力も空しく、キュナードクイーンズの業績は回復することなく、次代を担う新船を待つ余裕もなく1967年、1968年と続けて時期を繰り上げての退役を余儀なくされることになります。振り返れば、1950年頃のキュナードクイーンズには押すな押すなの予約ラッシュが押し寄せ、ツーリストクラスへの乗船は何と一年待ちだったといわれます。本広告が、もしその時代に打たれたものならば、70年後に振り返ってみてもキュナードクイーンズの名声に大きな花を添えるようなものとなったでしょう。
写真について、撮影者等詳しいことがキャプションにも記されていませんが、構図や演出を含めて、その大きさや雄大さを見事に表現したもので、人類が作り上げた史上最大の建造物を顕すに相応しい素晴らしいものです

・雑感

それもこれも歴史の綾・・・と言えばその通り、逆説的にキュナードクイーンの黄昏を見事に凝縮した名作ともいえます。現に今日、キュナードは英国資本でこそなくなりましたが、クルーズ時代になった今も常に最高のレーティングに評価される格式を誇る船会社として健在、であるが故に、本広告の如き長い足跡の中の苦難の時代の一コマもまた、記憶に残されるべきものだと思えてなりません (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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