● 1947年 フランク・マッキントッシュ マトソンラインメニュー表紙レプリカ 額入りジクレーアート
≪ALOHA≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :Frank Macintosh
製作年 :1947
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1947年 フランク・マッキントッシュ マトソンラインメニュー表紙
リゾート地ハワイ大成功の立役者はマトソンラインでした。ハワイ最大のプランテーションのもとにウィリアム・マトソンが高級船員として雇われ、海運部門を任されてマトソン・ナビゲーションを設立したのが1901年、購入した蒸気船で新たに始めた客船サービスは評判を呼ぶことになります。1927年、ワイキキにロイヤルハワイアンホテルを開業、同時にオール一等700名の客船マロロを就航させリゾート地ハワイの人気は定着します。1932年、航路は南太平洋・オーストラリアに延伸されマリポサとモントレーが就役、南太平洋・豪州線はサンフランシスコを出港してロサンゼルス、ホノルルに寄港後、サモア、フィジー、ニュージーランド、シドニーをラウンドトリップする往復一カ月弱の航海で、毎月サンフランシスコを出港しました。翌1933年には、マリポサ級三番船のラーリン(3代目)が就役、オフシーズンには太平洋クルーズを実施して1933年と1934年には日本にも寄港しました。マトソニア(1937年にマロロから改名)とマリポサ、モントレー、ラーリンは白い船体で人気を博し、北米大陸経由豪州航路はP&O独壇場の英豪間航路に風穴を空ける勢いでしたが(P&Oのインド洋渡洋は暑く、強力エアコンを装備したマトソン客船は快適でした)、やがて第二次大戦、マトソン客船隊はマッカーサー・エキスプレスの異名で戦時輸送船として活躍するものの、大戦終結後、マトソニアとマリポサは酷使がたたり復帰できず、モントレーとラーリンが足の短いハワイ航路に就くものの航空機時代の到来、1963年にラーリンが退役するとモントレーが伝統のラーリンの船名を継ぎ(四代目)クルーズ兼用の単隻で運航されますが、1970年の大阪万博を目玉にした極東クルーズで来日後に売船、マトソンラインは客船事業から撤退しました。マトソンラインは、ホノルルに本社を置き太平洋線でコンテナ船十数隻を運航する船会社として存続しています。マトソンラインのオール一等モノクラスこそは、後のクルーズ客船のお手本でした。
リゾート地ハワイの整備と空調完備の客船建造、こうしたインフラ整備とともにマトソンラインが取り組んでいたのは、宣伝戦略です。写真界のビッグネームとなっていたエドワード・スタイケンとアントン・ブリュールを起用し積極的な雑誌広告をリリース、同時に船内で使用されるメニューカードやパンフレット類にもハワイアンテースト溢れる美しいものを整えます。これらを手掛けたのはルイ・マックロードとフランク・マッキントッシュです。特にフランク・マッキントッシュの描くイラストは、ハワイ伝統のアロハ柄(ポリネシアの伝統柄でしょうか)を巧みに取り入れたもので、今日我々が感じるハワイアンテーストのグラフィックイメージはマッキントッシュによって作られたといっても過言ではありません。第二次世界大戦後の航路再開に際して、マッキントッシュによって描かれたマトソンラインのメニューカード6種のうち、ウクレレとバナナ、ハイビスカスが描かれたものです
・ 雑感
例えばカリブ海のリゾートに、我々が無意識に思い浮かべるようなグラフィックイメージが無いのに比べ、マトソンラインが作ったハワイとポリネシアのイメージは他に類するものが無いイメージ戦略の成功例かもしれません。残念ながら、航空機の時代がやってくると、ハワイはまさに飛行機で出かけるべきところとなり、客船の目的地としての航路は消えてクルーズ寄港のみになりました。マトソンラインの名がコンテナ海運に一部名を残すのみであることは少々残念なことです (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】