● 1921年 フレンチライン 客船パリのポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪PARIS ALL THE WAY TO EUROPE, French Line C.G.T.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :K. Herkomer
製作年 :1921
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1921年 フレンチライン 客船パリのポスター
第一次大戦前夜、英独覇権争いの蚊帳の外にあったフランスにも国家主義の波は押し寄せ、郵便の自国船輸送政策による仏政府の後押しを得たフレンチラインは、北大西洋航路覇権争いの檜舞台に名乗りを上げることになります。仏政府が課した艦隊整備は1916年から5年ごとに一隻、1931年までに新たに四隻の客船を就役させる計画で、その第一船として就役したのが客船パリでした。後発のフレンチラインの航路運営方針は英独にないもので、英独の三等大量運搬主義の真逆、一等優遇主義でした。これは、文化の中心たるフランス流の洗練されたサービスで観光客を獲得する着想で、後に米国の移民法改正で三等船客全体が激減してからは、各国客船が逆にフレンチラインの営業方針を後追いすることになります。客船パリの極上のフランス料理と洗練されたサービスは狙い通り観光客の人気を呼び、フランスの客船パリへの乗船は米国人のあこがれとなりました。
作者サインは「K. Herkomer」、エッフェル塔や凱旋門を背景にした客船パリが幾分すっきりとかつ正確に、下部には立面図的にパリの街並みが描かれており、周到なアピールを感じさせます。意匠に優れたポスターながら、作者Herkomerの詳細は判っていません。明確に北米向け、パリと欧州旅行の宣伝意図があり、従って当然のことながら本作にフランス語版は存在しません
・ 雑感
現在フランスは国土面積では世界42位ながら、EEZ・排他的経済水域では世界第1位の面積を誇る海洋国でもあります。北大西洋航路で英独の後塵を拝し続けていたのは、むしろ不思議なことだったのかもしれません。しかし、1912年の客船フランス以降のフレンチラインの客船は速度では一歩譲りながらも常にスポットライトを浴びる存在感を放っていました。その立ち位置は客船パリの大成功によって更に明確になったと考えられています (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】