● 1930年 フレンチライン 客船イル・ド・フランスのポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪Cie Gle TRANATLANTIQUE French Line, Harve - Plymouth - New York≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :Albert Sebille
製作年 :1930
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1930年 フレンチライン 客船イル・ド・フランスのポスター
アールデコ全盛以前から、フランスの海洋画家として活躍したアルバート・セビルによる1930年頃制作の客船イル・ド・フランスのポスターです。下部には「Harve, Plymouth, New York」と入れられ、1935年のノルマンディー就航以前のフレンチライン英国側寄港地がサウサンプトンではなくプリマスだったことが判ります。ファンネルが巨大に、やや流線形のように描かれているために「ノルマンディーのポスター」という間違った解説を数多く見かけますが、ノルマンディーは就航当初からサウサンプトン寄港でプリマスを利用しておらず、船のデティールを見てもイル・ド・フランスであることが判ります。黄色とピンクのショッキングな色使いは、アルバート・セビルの伝統的水彩画の作風にあって異彩を放つ一方、代表作に数えられています。もちろん、セビルの作者サインのトレードマーク、名前の後ろに描き足す「錨」がきちんと見られます
豪華客船の象徴的な船内空間といえば数フロアぶち抜きの巨大アトリウム(ラウンジ)ですが、1927年就役のフレンチラインの客船イル・ド・フランスこそがこの巨大空間(4フロア分)のルーツでした。フレンチラインの一等優遇方針に則りイル・ド・フランスでは二等三等より一等乗客の定員の方が多く「ギャングウェイを渡ればそこはフランス」のキャッチコピーに乗って米国人観光客の心を鷲掴みにしました。1935年のノルマンディー就航で旗艦の座を譲りましたが、ノルマンディー亡き後の戦後の大西洋航路で1959年までフランス客船の主役を務めあげ退役、その後日本へ回航され、大阪湾でハリウッド映画の撮影に使用された後に解体されました。史上最高の客船がノルマンディーならば、アールデコ時代の到来とともに登場したイル・ド・フランスは史上最も優雅な客船であったと称されます
・ 雑感
エポックメイキングな客船は時代とともに次々と現れますが、イル・ド・フランスの登場こそが今日まで続くラグジュアリークルーズの元祖であったともいわれます。それは交通手段として客船に乗るのではなく、客船に乗ること自体に楽しみを見出すという新しい考え方でした。それが正鵠を得たか否かは個々の感じるところながら、客船イル・ド・フランスに寄せたフレンチラインのピアズ社長のコメント。 曰く「生きるということは模倣することではない。想像することだ」 (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】