1929年北ドイツロイド客船ブレーメン 2600LL

● 1929年北ドイツロイドライン客船ブレーメンのポスター精密レプリカ額入りジクレーアート
　≪BREMEN, Maiden Voyage, Sailing from Cherourg July 17th 1929≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

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1929年北ドイツロイド客船ブレーメン 2600LL
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価格:	12,400円 (税込)
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：anonymous
製作年　：1929
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1929年北ドイツロイドライン客船ブレーメンのポスター

作者不詳、大変貴重なブレーメンの処女航海・就役予告のポスターです。恐らくブレーメンだけではなく、他の話題に上ったどんな客船にも、このような大判チラシ的ポスターは使用されたと思われます。ただし、こうしたセーリングデイトとチケット価格が入るような純粋告知用のものは、今日アートオークションを賑わすポスターとは違って紙質も上等ではなく、その殆どが保管されることなく廃棄されてしまったと考えられます。このポスターもフルサイズながらオリジナルの紙質は白色度も低く良くありません。ブレーメンの処女航海の案内、出港地はシェルブールとなっておりフランスで使用されたものとわかりますが、何故か英語で書かれています。後の客船ブレーメンに関わるポスターやデザインのテースト（上下一杯に船首が伸びたように描かれた図案は当時のドイツ客船ポスターの特徴です）から、ドイツで制作されたものと考えられ、ブレマーハーフェンやサウサンプトン出港のドイツ語版や英語版もあったかもしれませんが発見はされていません。このシェルブール出港版も目にできる機会は殆どありません。分かりやすいアールデコスタイル、ディテールも精緻、大変に出来の良い図案なので多色摺りに転用されても不思議がなかったと思えますが、そのような事実もなく赤黒二色刷りの本作のみが発見されています。
第一次大戦の戦禍からいち早く立ち直り、世界を驚かせる新時代の客船、いわばひとつ上の踊り場であった「スーパーライナー」を初めて就役させたのはドイツでした。第一次大戦の賠償から外れたNDL・北ドイツロイドの客船コロンバスの営業成績が好調だったため、当初、コロンバスとともに配船するために計画されたのが客船ブレーメンとオイローパでした。従って、計画では二船はコロンバス同等の3万トン級の客船でした。ドイツの新船建造を知った英国とフランスは、これに対抗するように8万トン客船（後のノルマンディーとクイーンメリー）の建造を計画、この英仏の8万トン客船に負けじとブレーメンとオイローパの建造計画は一気に5万トン級へとスケールアップされました。良くも悪くも、両船のドイツ国威高揚に果たした役割は大きく、斬新なストリームラインに包まれた船容と北大西洋最速の栄誉、22年ぶりのブルーリボンにドイツは湧き立ちました。後にイタリアのレックスに最速船の称号を奪われ、ノルマンディーとクイーンメリーが桁外れな性能を発揮すると、ブレーメンとオイローパの機関換装と新船ビクトリア建造も計画され、これは戦況悪化によって果たせなかったものの、ヒトラー率いるドイツの国家主義経済とこれを裏付ける技術力・工業生産力は想像以上のものでした。5万トン超、巡航28ノット超の高速客船をスーパーライナーと呼びますが、客船ブレーメンは、今日就航しているクイーンメリー2まで11隻が建造されたスーパーライナーの第一号です

・雑感

皮肉なことに英国の経済学者ケインズの理論を実践し、飛躍的な経済成長を遂げたのは戦間期ドイツでした。英仏が大戦の後遺症にあえいでいる時、少なくとも1929年の大恐慌まで、100%雇用を実現し大規模な国家インフラの整備を推進しました。客船ブレーメンとオイローパの建造もこの経済政策の一翼を担っていました。ブレーメン・オイローパはその斬新な船容をもってそのことを大衆に知らせる存在でもありました (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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