● 1918年 二見浦 日本郵船のポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪NIPPON YUSEN KAISYA. JAPAN MAIL STEAMSHIP Co.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1918
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1918年 二見浦 日本郵船のポスター
日本郵船が英国船以外で唯一、欧州極東往航同盟に加盟して獲得したロンドン港への入港と積荷(下ろし)の特権は国家的な大成果でした。海上の航路は鉄道とは違い目には見えませんが、定期船運航の航路権はいわば専用の高速道路のようなものでした。1896年に5500トンの土佐丸で始まった日本郵船の欧州線は日露戦争を経て1908年には8500トン級の賀茂丸級6隻、、1913年に10000トン香取丸級の香取丸と鹿島丸、翌1914年には11000トンの諏訪丸級、諏訪丸、八坂丸、伏見丸へとスケールアップされることになります。
1918年製作、日本郵船のポスター、1919年のカレンダー入りです。作者は不詳。左上円内の客船は諏訪丸級客船です。伊勢二見浦の夫婦岩を描いた浮世絵がモチーフになっており、三人の女性(姉妹という設定?)を諏訪丸級客船、諏訪丸、八坂丸、伏見丸に見立てています。右下の白枠内に月めくりのカレンダーが貼り付けられて配布されました。ベースのポスターは日本語版と英語版があり、貼り付けられるカレンダーは配布される国に合わせて貼り付けられました。このポスターは英語版です。オリジナルは市田オフセット印刷合資会社製です
・ 雑感
このポスターは、もしかすると日本初のオフセット印刷商業ポスターかもしれません。神戸・市田写真館の養子だった市田幸四郎は、米国のHBオフセット印刷機のライセンス取得と輸入を思いつき、一社での輸入が不可能と考えて後の凸版印刷を含む6社共同でHB印刷機の輸入とライセンス取得(恐らく、当時は印刷成果物にライセンス料がかかったものと考えられます。つまり、今日のコピー機のリースに似て、使用には枚数あたりの特許使用料が必要だったということになります)に成功しました。凸版印刷社史によれば、輸入されたHB印刷機の第一号機は市田オフセットに設置され、翌年になって凸版印刷に第二号機が設置されたとあります。同じく 凸版印刷社史によれば二号機の設置は1920年、市田への第一号機設置は1919年ということになります。この日本郵船のポスターが使用されたのは1919年、カレンダー付なので、普通に考えれば1918年の年末には配布されたと思われます。いずれにせよ・・・日本のオフセット印刷最初期のものであることは確かでしょう。ちなみに市田オフセット印刷合資会社は後に日清印刷を経て大日本印刷へ吸収されました (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】