1937年北ドイツロイド客船ブレーメン 2646LL

● 1937年北ドイツロイド客船ブレーメンのポスター精密レプリカ額入りジクレーアート
　≪LLOYD EXPRESS nach NEW YORK, BREMEN EUROPA COLUMBUS, BREMEN SOUTHAMPTON CHERBOURG NEW YORK, NORDDEUTSCHER LLOYD BREMEN≫

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1937年北ドイツロイド客船ブレーメン 2646LL
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価格:	12,400円 (税込)
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：anonymous
製作年　：1937
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1937年北ドイツロイド客船ブレーメンのポスター

「ブレーメン」の船名は「Nord-deutscher Lloyd Bremen」の社名の一部でもあり、NDLで最も伝統的な船名でした。本作では、1857年創業時の第１船、初代ブレーメンと1929年就役の4代目ブレーメンが描かれています。ポスター左肩には「since1857」が独語で描かれていますがこれは会社設立の年で、初代ブレーメンが実際に就航したのは1858年です。初代ブレーメンは1858年にスコットランド・グーノックの造船所で竣工、全長101メートル、2674トン、航海速度は11.5ノット、ブレマーハーフェン・ニューヨーク間を12日弱で横断しました。すでに産業革命はドイツにも及んでいましたが大西洋横断蒸気船を建造するほどの技術力はなく、他の欧州各国もそうであったように英国の造船所に船を発注しなければなりませんでした。しかし、以降19世紀後半のドイツの工業発展の勢いは急で、英国との軍拡競争に向かう1890年代になると、技術的には英国を脅かすほどの進歩を遂げることになります。初代ブレーメンから約70年後に就役した4代目ブレーメンは、全長286メートル、51600トン、航海速度28ノット、ブレマーハーフェン・ニューヨーク間は5日弱で横断、まさに歴史の重みを伝えてくれるポスターです。
第一次大戦の戦禍からいち早く立ち直り、世界を驚かせる新時代の客船であるスーパーライナーを就役させたのはドイツでした。第一次大戦の賠償から外れたNDL・北ドイツロイドの客船コロンバスの営業成績が好調だったため、当初、コロンバスとともに配船するために計画されたのが客船ブレーメンとオイローパでした。従って、元々の計画では二船はコロンバス同等の3万トン級客船でした。ドイツの新船建造を知った英国とフランスは対抗するように8万トン客船、後のノルマンディーとクイーンメリー建造を計画、この英仏の8万トン客船に負けじとブレーメンとオイローパの建造計画は一気に5万トン級へとスケールアップされました。良くも悪くも、両船のドイツ国威高揚に果たした役割は大きく、斬新な流線形の船容と北大西洋最速の栄誉＝22年ぶりのブルーリボンにドイツは湧き立ちました。後にイタリアのレックスに最速船の称号を奪われノルマンディーとクイーンメリーが桁外れな性能を発揮すると、ブレーメンとオイローパの機関換装と新船ビクトリア建造が計画されました。これは実現には至らなかったものの、ヒトラー率いるドイツの国家主義経済とこれを裏付ける技術力・工業生産力は想像以上のものでした。大きさ5万トン超で巡航28ノット以上の高速大型客船をスーパーライナーと呼びますが、客船ブレーメンは、今日就航しているクイーンメリー2まで11隻建造されたスーパーライナーの第一号でした

・雑感

ブレーメンの船名はよほど重要なものと理解できますが、その後、5代目はフランスのパスツール（建造は1939年）を買い受けて1959年に命名、現在は1993年に神戸三菱造船所で建造された6代目が名を継いでいます。ハンブルク・アメリカ・ラインと北ドイツロイドは1970年に合併、ハパグ・ロイドはコンテナ海運大手の一角を占めていますが、ハパグ・ロイド・クルーズの客船では、やはりかつでの船名を受け継いだオイローパが度々日本に寄港して、客船黄金時代への憧憬を感じさせてくれます　(T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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