● 1934年 キュナードライン 客船クイーンメリー 進水式の広告レプリカ 額入りジクレーアート
≪World Broadcast, Launch Cunard White Star Liner 534, Listen at 2:50 p.m. Wed. Sep. 26th≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1934
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 525mm x 410mm
作品サイズ : 407mm x 272mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは417 x 282mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1934年 キュナードライン 客船クイーンメリー 進水式の広告
1929年10月の暗黒の木曜日に始まる世界恐慌、大西洋航路の乗船客が3割減を記録する翌1930年の12月1日、スコットランドのジョンブラウン造船所で第534番船が起工、後の客船クイーンメリーです。この高速大型客船の要目は、28.5ノット以上で航海した場合の採算性から乗客2000名超、8万トン、大西洋の平均波長320mを考慮して全長294m、機関出力は16万馬力、意匠と配置は人気の高いアキタニアを下敷きにしたと言われ、16万馬力の機関は実績のある蒸気タービンが採用されました。野心的な計画のために経験と実績を積んだ保守的な船になったものと考えられます。1931年12月、世界恐慌の影響でキュナードの資金繰りが悪化、534番船は起工一年後にして建造中断に追い込まれます。2年4ケ月後、やはり業績が悪化したホワイトスターラインとの合併を条件に英国政府の救済融資を得て建造再開、1934年9月に「クイーンメリー」と命名され進水しました。
史料として興味深い図案です。進水式を告知する広告なので、当然のことながら命名前となり「Cunard White Star Liner 534」と表現されています。また、映画フィルムが残されているために知る機会が少なかったのが、この広告が知らせる「ラジオ実況世界中継」です。1934年当時のこと、世界中継となれば行ったのはBBCのはずですが、BBCの表記はどこにもありません。実際の中継音声は、残念ながら巷間伝わる映像史料からはうかがい知ることが出来ず、謎の多いクイーンメリー進水式のラジオ中継ですが、図案としてはクイーンメリーの進水時の姿が良く表現されており、大変に面白い史料的価値を持ちます。尚、図案のみが伝わりますが、この図案が新聞広告に使用されたのかポスターのような壁貼りに使用されたのか、用途は定かではありません。
1936年5月、艤装を終えたクイーンメリーはサウサンプトン・ニューヨーク航路に就役、以後の活躍は良く知られるところで、退役後はカリフォルニアのロングビーチに保存されています
・ 雑感
大型船がスリップウェイを滑り下りてゆく光景は現代では見ることがありません。ドライドックでの建造では進水式は無くなり、ドックへ注水するフローティングセレモニーに様変わりしました。フローティングセレモニーの場合、多くは造船関係者と船主だけで行われ、昔の進水式は命名式と言われる式典に代替されるようになりました。大型船であればあるほど進水失敗のリスクも大きく、一発勝負の進水式は一大イベントでした (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】