● 1923年 イングリッシュグラフィックのポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪ENGLISCHE GRAPHIK≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :Edward Alexander Wadsworth
製作年 :1923
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1923年 イングリッシュグラフィックのポスター
第一次大戦で英国の艦船に多用されたダズル迷彩、ドイツで開催されたダズル迷彩の展覧会のポスターです。ダズル迷彩は迷彩色の本来の目的である周囲の背景と同化する色彩を対象に施し、保護色の効果を狙って目立たなくするという考え方とは全く異なるもので、船の場合、その大きさ故に目立たなくすることが不可能なことから、艦砲や魚雷攻撃にあたって必要なレンジファインダー観測における、艦種特定、進行方向や速度を幻惑する目的で考案されました。LMS鉄道のポスターを多数描いたことで知られる英国の画家ノーマン・ウィルキンソンが発案者であると言われ、第一次大戦では数千隻の英国艦船に施され一定の効果を上げました。レンジファインダーの技術が向上した第二次大戦時には効果が薄れたと判断され、英国艦船へのダズル迷彩の実施は激減した一方、米海軍は逆にその有効性を肯定して米海軍艦船に多数採用しました。
エドワーズ・ワズワースは、ロンドンで起った未来派芸術運動ヴォーテシズムのメンバーに名を連ね、キュビズム、後にシュールレアリズムを追求した英国人画家で、実際のダズル迷彩の現場監督者として知られます。第一次大戦時には2000隻以上のダズル迷彩実施の監督(=デザイン)を務めました。当時の英国のダズル迷彩は、決まったパターンを職工が施すのではなく、一隻ずつ効果を考えてデザインを起して塗装が施されていました。ワズワースは自らデザインしたダズル迷彩を絵画作品にも残しており、本作もその一端を成すポスター作品です。つまり、ドイツで開催されたダズル迷彩の展覧会のポスターを自ら描いたということになります。後に大英帝国戦争博物館のために、本作によく似たダズル迷彩の展覧会のポスターを描きました
・ 雑感
レンジファインダーは、二つの対物レンズの対象物に対する光学視差を利用して距離を測定する光学測距儀です。実際には二つのレンズで取り込んだ二つの画像は、測距員の手で重ね合わせられて距離が算出されます。ダズル迷彩は、この二つの画像を一致させる作業を困難にさせる目的で考案されたものです。潜水艦にもレンジファインダーが装備されたことで、理論的には重要性は増したともされます。一説によれば、特に潜水艦の潜望鏡からの目視では、速度を幻惑させることに対してこそ最も大きな効果を発揮したのではないかと言われます。ダズル迷彩には・・・ニセの艦首波まで描かれていたからです。軍事上の機密でもあったと推測され、科学的な検証はあいまいなままながらダズル迷彩には相当の効果があったというのが定説で、少なくともダズル迷彩を施した客船がUボートの雷撃によって沈められた記録はありません (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】