● 1958年 MMフランス郵船 客船ヴェトナム級のポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪MESSAGERIES MARITIMES, MARSEILLE - INDE - CEYLEN - MALAISIE - VIET NAM - HONG KONG - PHILIPPINES - JAPON≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1958
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1958年 MMフランス郵船 客船ヴェトナム級のポスター
第二次世界大戦でドイツとともに最も大きな痛手を負った国はフランスと英国でしたが、MMフランス郵船は1949年には客船ラ・マルセイユによってマルセイユ・スエズ経由・横浜間のインド極東航路の定期運航を再開しました。この航路は航海距離の割に需要は北大西洋航路はもとより太平洋航路よりもはるかに少なく、まさに国策なくしては運航がままならない航路でした。しかし、21世紀に至ってもEEZ(排他的経済水域)の面積が世界第二位を誇るフランスは島嶼の海外領土が多く、特に独立以前の東南アジア各国はフランスの国家存亡に無くてはならない海外領土でした。
同じく、第二次大戦の敗戦国として大きな痛手を被っていた日本・・・民衆は戦争が終わり、やっと海岸への出入りが自由になったものの、かつての外洋航路船は戦役に散り、大型船は占領軍の軍艦ばかりの港に初めて入港した欧州航路の客船がMMフランス郵船の客船ラ・マルセイユでした。ラ・マルセイユは第二次大戦開戦の頃に竣工するもドイツに接収されました。戦後MMフランス郵船へ戻されましたが、極東航路は一隻だけでの航路維持が困難で、航路再開を本格的なものとするために建造されたのがラ・マルセイユより二回りほど小さなカンボジア、ヴェトナム、ラオスの三姉妹船です。全長160mで16000トン、航海速度21ノットの要目はまさに極東航路専用といえるものでした。戦後の日本の港に定期的に入港する欧州航路の客船として、日本人にとっても馴染みの深い船でした。2003年には「愛しの貴婦人 ヴィエトナム号―1964年フランス郵船極東航路定期客船渡航記」という自費出版書籍(著者:長谷川照子氏)が出版され、当時の客船ベトナムでの旅を知ることができます。
MMフランス郵船の東回り航路終着点は19世紀も戦後も横浜でしたが、ポスターや広告宣伝は欧州の乗客向けが主体でした。恐らく1950年代当時もMMフランス郵船のポスターを日本では見る機会は少なかった筈です。しかしながら、日本目線で海運史を俯瞰する分にも大変貴重な一枚と評価することが妥当なものです
・ 雑感
MMフランス郵船のラ・マルセイユやヴェトナム級姉妹船の話は、2015年に逝去された柳原良平さんの著作にも度々登場します (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】