● 1922年 ハンブルク・アメリカラインのポスター 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪HAMBURG AMERIKA LINIE, OSTASIEN≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :Hans Bohrdt
製作年 :1922
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1922年 ハンブルク・アメリカラインのポスター
富士山が背景に描かれたハパグ・ハンブルクアメリカラインのポスターです。作者のハンス・ボハートは、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世のお抱え画家としてよく知られています。ウィルヘルム2世に絵を教授していたとも伝わっており、ドイツ海軍の宣伝用絵画も多数が残されいます。作風は正統派の水彩海洋画であり、本作はその作風そのもので描かれています。1930年代には年齢のためか活動の痕跡は全く見当たらず、本作が描かれた前後が画家としての最晩年期となったようです。太平洋から富士山を背にすれば夕陽となりますが、これはどう見ても朝陽に見えます。恐らく来日の機会はなかったのではないかと思われます。
ドイツ帝国が、中国から青島を99年の租借地として獲得したのは1898年、ハパグと北ドイツロイドのドイツ二大船社が極東航路を開設したのは、この直後のことと思われます。第一次大戦の結果、ドイツは青島を失いますが、戦勝国側がベルサイユ体制下のドイツの賠償責務を果たさせる目的をもってドイツ経済の復興を図ったこともあり、航路の再開と商船隊の再建は早く、極東航路も1920年には6隻の新船を投入して再開されました。第一船から第四船までは大戦中に建造が始まった11000トンの同型船、第五船と第六船は戦後建造が始まった11500トンの姉妹船で、1920年に極東航路の再開許可を待って運航が開始されました。(航路再開に関して、日本郵船がブレマーハーフェンへの航路権を北ドイツロイドに、ハンブルクへの航路権をハパグに譲渡したといわれています) このポスターで描かれたのは第六船の貨客船ミュンスターラントです。本作はこの航路再開にあたって使用されたもので、資料によれば1922年とクレジットされていたために1922年と表記しましたが、1920年ないし1921年に使用された可能性が高いように思われます
・ 雑感
このポスターを見ていると・・・欧州にはアルプスもありますが、古い地層が隆起しつつ氷河に削られたU字谷で構成されるアルプスを見慣れた目には、火山礫の成層火山で、なだらかな稜線を持つ独立峰の富士山が美しく感じるものなのだと感じます。本作に限らず、ドイツの旅行ポスターには富士山を描いたものが度々見られます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】