1927年レオン・ベニーニエルメス 3091LL

● 1927年レオン・ベニーニ客船フランス・エルメス雑誌広告レプリカ額入りジクレーアート
　≪HERMES Sellier, 24 fg Saint-Honore Paris≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

ズーム1 1927年レオン・ベニーニ客船フランス・エルメス雑誌広告 3091LL

ズーム2 1927年レオン・ベニーニ客船フランス・エルメス雑誌広告 3091LL

インテリア 1927年レオン・ベニーニ客船フランス・エルメス雑誌広告 3091LL

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1927年レオン・ベニーニエルメス 3091LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：Leon Benigni
製作年　：1927
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1927年レオン・ベニーニ客船フランス・エルメス雑誌広告

エルメスの20世紀初頭の発展は、家業の出自にこそ相違があるものの、あのルイヴィトンと似通った経過をたどりました。エルメスのブランド表記には「HERMES sellier」と「sellier」を加えることが多く、sellierは英語ではsaddler、つまり馬具職人を意味します。1837年の創業とされますが、エルメスの馬具はナポレオン3世にも愛用されたといわれます。1世紀以上に渡って人類に計り知れない利便をもたらした自動車、19世紀末にガソリンレシプロ方式が蒸気機関や電気モーターを打ち負かしスタンダードの地位を確立し、追って20世紀の幕が開けるとテキサスの大油田が発見されロックフェラーの活躍によってガソリンの安定供給が確約されると、馬や馬車が自動車にとって代わられる将来は明白になりました。ヴィトンは元々スーツケース職人でしたが、ヴィトンもエルメスも共にモータリゼーションの到来とこれに伴う人の移動、つまり旅行が活発になることを予見し、自動車旅行向けの鞄類を主体に、汽車と客船の旅行用トランク類を制作、両社の事業の発展は1910年頃から1930年代までは旅行用のスーツケースやトランク、鞄に支えられたものでした。
フレンチラインの客船フランス（初代、1912年就役）を背景にエルメスのトランクや鞄を携えた女性が描かれています。1927年に使用された雑誌広告ですが、この時代になるとエルメスとルイヴィトンの宣伝戦略にも幾分の違いが見られ、自社製品の豊富な種類と細部に渡る機能性をアピールするヴィトンに対し、エルメスはリゾート旅行を想起させるイメージ戦略的な図案で総合ファッション・ライフスタイルブランドへの野心が窺われます。事実エルメスは、この広告が使用された1927年には腕時計を発売、以後服飾品から香水まで総合ファッションブランドへの発展を遂げてゆくことになります。そういった意味では、エルメスの初期の発展を支えた旅行用の鞄類を描いた本作は、アールデコファッションイラストの貴重な遺作であると同時にエルメスブランドの貴重な社史の一コマと言えます。
作者のレオン・ベニーニは1892年パリ生まれ。ドイツで銀行員として働いた後にパリに戻り、1920年頃にはハーパーズバザー誌などのファッション誌のイラストレーターとして活躍しました。一見してわかるように、当時のファッションイラストの主流であった物憂い無表情の女性を描いており、アールデコ時代のファッションイラストの中心人物の一人として名を馳せました。ベニーニは雑誌イラストのみでなくポスター作品も数多く残しています

・雑感

現代の旅行はスーツケースひとつで行って帰ることが普通ですが、高速鉄道も飛行機もなかった時代の汽車や船の旅は大所帯でした。1927年当時の大西洋横断は約一週間弱の船旅になりますが、一等船客ともなれば夫婦でトランクは少なくて5個、大富豪ともなれば100個以上ものトランクを連れて乗船したと伝わります。それだけのトランクやスーツケースが売れればエルメスやルイヴィトンの社業の発展がいかようだったか得心がゆきます (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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