● 1929年 日本郵船浅間丸・就航レセプション案内新聞全面パブリシティレプリカ 額入りジクレーアート
≪NYL LINE, ASAMA MARU, THE FIREST OF THREE, PUBLIC RECEPTION October 31≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1929
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1929年 日本郵船浅間丸・就航レセプション案内新聞全面パブリシティ
1926年、日本郵船は政府の仲介で経営の行き詰まった東洋汽船からサンフランシスコ線事業を分離独立した第二東洋汽船と合併、浅野総一郎が傑出した行動力で開拓したサンフランシスコ線事業を引き継ぎました。しかし、東洋汽船が残した天洋丸は船齢18年で競合他社の敵ではなく、これを機に日本郵船は欧州線に靖国丸・照国丸、シアトル線に氷川丸・日枝丸・平安丸、そしてサンフランシスコ線に浅間丸・龍田丸・秩父丸、一挙七隻の新船を就役させます。特に花形航路のサンフランシスコ線への日本郵船
の注力は大きく、外国人旅客受け入れに万全を期するためキュナードラインなどへ船長から給仕に至るまで研修派遣、受け入れたキュナードはその人員の多さに「日本郵船は一体何万トンの客船を建造しているのか?」と訝しんだと伝わります。浅間丸は1929年サンフランシスコ線に就航、最大トン数と最高出力は姉妹船の秩父丸に譲ったものの、同年第四次航海で横浜・サンフランシスコ間を12日3時間22分で走破して太平洋横断速度記録を樹立、記録は僚船の龍田丸や秩父丸にも破られることはありませんでした。
1929年10月29日のロサンジェルスタイムスに打たれた浅間丸の就航記念レセプション案内の全面パブリシティです。三隻の新船、手前から浅間丸、龍田丸、秩父丸が描かれ、左上部の船名「ASAMA MARU」の下には三隻の新船のうちの最初の一隻の就役であることが記されています。浅間丸は1929年10月11日に横浜を処女航海出帆、サンフランシスコへは10月27日到着、このパブリシティによれば10月30日にロサンジェルス入港したとされています。左中央の囲みには10月31日にロサンジェルスの埠頭ターミナルで開催される記念レセプションが案内されています。果たして当日に乗船までできたものかどうかはこの記載からは定かではありませんが、案内文によれば誰でも自由に参加できるレセプションとなっています。事前申し込みなしに参加となれば、通常は立食での軽食やワイン程度のサービス程度はあったものと想像され、日本郵船にとっては発行部数数十万部の新聞へのパンブリシティーであることを考えれば大盤振る舞いだったことは興味深いところです。社名の上には浅間丸、龍田丸、秩父丸とともに東洋汽船から引き継いだ大洋丸、春洋丸、天洋丸、合計6隻の簡単な要目、龍田丸と秩父丸は1930年の就役である旨が記されています。実際には三隻就役の後は旧東洋汽船の三隻は退役しました。全米4位の発行部数を誇るロサンジェルスタイムスに全面パブリシティ・・・当時の日本郵船の勢いと既に充分に世界的企業であったことを示す貴重な史料です
・ 雑感
新聞中頁のこのパブリシティの上部に紙名フラッグは入りませんが、資料性を明確にするために当日のフラッグを合成して加えてあります (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】