1995年客船クイーンエリザベス2 3111LL

● 1995年客船クイーンエリザベス2・1000航海記念船内プログラムレプリカ額入りジクレーアート
　≪1000th Voyages≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

1995年客船クイーンエリザベス2・1000航海記念船内プログラム 3111LL黒

1995年客船クイーンエリザベス2・1000航海記念船内プログラム 3111LL白

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1995年客船クイーンエリザベス2 3111LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
購入数:	個

送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：anonymous
製作年　：1995
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1995年客船クイーンエリザベス2・1000航海記念船内プログラム

QE2・クイーンエリザベス2の逸話は無数にあるものの、地味ながらQE2の生涯を良く顕す前人未到の記録が通算航海距離です。2008年の退役までの航海距離は560万海里（一海里は1マイルの約1.3倍、約1.85km）、商船で航海距離が500万海里を越えた船は現在のところ（恐らく今後も）QE2ただ一隻です。1969年、機関トラブルで処女航海を延期せざるを得なかった難産気味の就役と航空機の隆盛時代到来という悪条件を思えば、よもや40年もの船齢を全うして通算航海距離の金字塔を打ち立てるとは誰も想像がつかなかったことでしょう。本作は、日常的に船内で印刷・配布されたデイリープログラムのレプリカですが、ニューヨーク出航1995年7月14日サウザンプトン行き復航の出航にあたって配布された特別版です。
例えば大西洋横断航海であれば母港のサウザンプトンからニューヨークへ寄港してサウザンプトンへ戻るまでの往復を一航海と数え、クルーズであれば母港サウザンプトンを出航してから戻るまで（つまりニューヨーク出航のクルーズだったとしても起点は母港となります）を一航海と数えます。このニューヨーク出航でサウザンプトン到着までの「復路」を終えて1000航海を達成ということになります。ちなみに「本業」である大西洋横断「定期航路」は通算で往復403航海（つまり片道カウントで806回）を数えますが、元祖クイーンのクイーンメリーは大西洋航路500航海（片道1000横断）で通算380万海里と記録されます。QE2では、「兼業」であったワールドクルーズが、かなりの航海距離を稼いでいたことがわかります。とまれ、常に存続の危機と戦いながら航海を続けたQE2が、将来のクルーズ需要のみならず「本業」にさえも新たなプレミアムクルーズ航路として光明を見出した90年代、1000航海という節目は感慨深いものがあったものと容易に想像されます。
船内のデイリープログラムは、船によっては毎日発行配布されるもので、QE2では船内の印刷所で印刷されていました。通常は船内のイベントやショー、ディナーなど、これに関わるドレスコードなどが記されており、節目節目では記事的な内容の読み物が取り上げられることもありました。本作ではファンネルのイラストと、右側にはニュ―ヨーク出港セレモニー（デッキなので当然ドレスコードはアンフォーマルと記されています）が案内されています。デイリープログラムは通常、壁に飾って楽しめるほどの内容ではありませんが、本作は船内スタッフによる挿絵風のイラストが冴え、記念碑的な内容が充分に「飾って」楽しめます

・雑感

個人的に座右の書にしている野間恒氏著の「豪華客船の文化史」では、クイーンエリザベス2の項の見出しが「傷まみれの女王＝QE2」と記されています。本書が著されて初版が発刊されたのは1993年、本作1000航海が達成される2年前のことです。結果的にクイーンエリザベス2は2008年まで40年間もの船齢を全うすることになりますが、野間氏のような専門家から見れば機関トラブルの多かった印象ばかりが強かったものと思われます。逆にクイーンの名を継ぐ者への期待が大きかったのかもしれません。私的な印象だけでいえば、様々な運不運を背負って40年間の勤めを果たしてクルーズ時代のドアを開けることに少なからぬ影響を与えた名船であったと感じるばかり、本作はそのクイーンエリザベス2の一里塚として思わず目が細まるものです (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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