● 1947年 客船クイーンメリー モービル石油雑誌広告レプリカ 額入りジクレーアート
≪BACK IN USA, On Her Postwar Maiden Voyage, QUEEN MAY≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
作者名 :anonymous
製作年 :1947
額縁・マット : 木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmx2枚ダブルマット、前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 410mm x 525mm
作品サイズ : 272mm x 407mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● 1947年 客船クイーンメリー モービル石油雑誌広告
1947年7月、客船クイーンメリーの商業航海復帰を伝えるモービル石油の雑誌広告です。1911年にスタンダード石油が反トラスト法で分割されて誕生したのがモービル、セブンシスターズ一角を占めた石油メジャーのひとつですが、1920年代からほぼ半世紀に渡り社会の象徴的ワンシーンを切り取ったニュース調の雑誌広告を展開、単なる企業広告の枠を超えて、時に雑誌本文の時事記事にも勝る時宜を得た重みを持つ内容のトピックスになっていました。無論、キャプションにはあからさまに自社PRが含まれていたので、その部分を割り引いたものとしてです。
クイーンメリーは戦争終結後、しばらくはドイツ等の占領のための将兵輸送任務を務め、続けて帰還兵と軍属の帰国、加えて有名な戦争花嫁の輸送にも従事しました。キュナードに返還されたのは1946年9月、以後復元工事と試験運転などに時間を費やし、大西洋航路に復帰するのは1947年7月21日のサウザンプトン出帆からでした。まるで・・・モービル石油がキュナードに成り代わってこの広告でクイーンメリーの復帰を広く伝えたように見えます。キュナードはクイーンメリーの大西洋航路復帰のために何ら広報宣伝の手を打ちませんでした。従って、クイーンメリーの戦後の復活にまつわる最も象徴的な史料は本雑誌広告となり、同時に第二次大戦終結にまつわるアイコンとしても様々な論述記事に引用される機会も多く有名なものです。モービルの雑誌広告は全てがそうだとは言えないものの、新聞号外かタブロイド紙の一面を思わせるような迫力と明快な分かり易さが特徴ですが、この広告はそいうった特徴を最も良く顕すものとして知られます。
一目瞭然「BACK IN U,S.A.」で誰もがクイーンメリーの復帰を一瞬で知ることになります。「QUEEN MARY」の船名の下にはブルーリボンホルダーであることと、戦時中の輸送任務で活躍した「WAR HIROINE」であることが記されています
・ 雑感
アールデコだのモダンデザインだの、そういった講釈はダイナミックな真実の前には霞んでしまうものです。この一枚の雑誌広告に何ら審美的な価値を求める要素はないかもしれませんが、何よりもこの一枚の雑誌広告に戦争という人類の愚かしい歴史と教訓が凝縮されているように見えます (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】