1935年カッサンドル客船ノルマンディー SERVICE REGULIER版 3215LL

● 1935年カッサンドル客船ノルマンディのポスター精密レプリカ額入りジクレーアート
　≪NORMANDIE, LE HAVRE - SOUTHAMPTON - NEW YORK, SERVICE REGULIER PER PAQUEBOT DE LUXE ET CLASSE UNIQUE≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

1935年客船ノルマンディーのポスター SERVICE REGULIER版 3215LL黒

1935年客船ノルマンディーのポスター SERVICE REGULIER版 3215LL白

ズーム1 1935年客船ノルマンディーのポスター SERVICE REGULIER版 3215LL

ズーム2 1935年客船ノルマンディーのポスター SERVICE REGULIER版 3215LL

インテリア 1935年客船ノルマンディーのポスター SERVICE REGULIER版 3215LL

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1935年カッサンドル客船ノルマンディー SERVICE REGULIER版 3215LL
販売期間:
価格:	12,400円 (税込)
額・マット:
購入数:	個

送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：A. M. Cassandre
製作年　：1935
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1935年カッサンドル客船ノルマンディのポスター SERVICE REGULIER版

客船ノルマンディー就役にあたって最初に使用された「VOYAGE INAUGURAL」版と同時に制作されたと考えられる「SERVICE REGULIER」版ポスターです。最初に使用された「VOYAGE INAUGURAL」版は日付が入れられており、この日を過ぎれば貼られたポスターは別の物に差し替えられなければならなかった筈です。本作は、その差し替え用ポスターとしての役割を果たしたものと推測されます。
フレンチラインは1855年創業の古参船会社ながら、19世紀末頃まではそれほど目立つ存在ではなく、後年のエスプリ路線の萌芽が認められるのはやっと1890年代の客船トゥーレン就役あたりからです。海外領土を多く有したフランスにあって、フレンチラインは対北米郵便輸送でフランス国内首位にあったものの全郵便輸送を賄うことができず、第一次大戦前に起きた「せめて郵便輸送は自前で」の声に動いた政府の肝入りで船隊充実を図ることになり、名実ともにフランスのナショナルフラッグキャリアーの社格を得ました。以後、客船パリ、客船イル・ド・フランスと船隊整備を進めるにあたり、フレンチラインは他国船会社の営業方針、大量の三等客・スティアリッジ客で稼ぐ方向とは全く逆の豪華客船一等至上主義路線を突き進むようになります。就役時のノルマンディーの乗客定員の内訳は、一等が848名、二等が670名、三等が454名・・・何と三等が最も少なく、当時の5万トン級客船の定員が概ね2000名を超えていたのに対し、ノルマンディーでは8万トンに対して1972名・・・いかにスペーシアスで贅沢な船だったかがわかります。本作ポスターは、その豪華客船路線を顕しています。「SERVICE REGULIER PER PEQUEBOT DE LUXE ET A CLASSE UNIQUE」のコピーは、簡単に言えば「豪華な船とユニークな船室クラスによる船旅」とでも言ったら良いでしょうか。米国の移民制限が厳しくなるにつれ、船旅は単なる交通手段からフレンチラインが目指した「楽しむ船旅」に変容してゆくことになり、今日のクルーズ旅行がその行き着いた先だったと言えます。
本作「SERVICE REGULIER」版は、「VOYAGE INAUGURAL」版に比べると現存数が多くはありません。従って「VOYAGE INAUGURAL」版が処女航海出航後に全て本作「SERVICE REGULIER」版に差し替えられて貼られたという訳ではなかったようです。残念ながら本作に限らず、当時のポスターがどのように使用されたのかという詳細は良くわからず、現存数や状態などから推測するのみです。残された現存のオリジナルを見る限り、本作は「VOYAGE INAUGURAL」版と同時に刷られたと考えられます。下の文字部分三行のみが入れ替えて後刷りされたのかもしれません。上部のカッサンドルのイラスト色見や右舷アンカーの見え具合、欄外（商品ではトリミングしてあります）の印刷所リーヴァン・ダネル社の社名の入り方は「VOYAGE INAUGURAL」版と全く同じです。フレンチラインの営業コンセプトを見ることのできる興味深い内容のポスターです

・雑感

大変に個人的なことながら、もしカッサンドルのノルマンディーが無かったら、客船ポスターに興味を持つことはなかったかもしれません。このポスターには思い入れが強くあります。そのような思いから、カッサンドルのノルマンディーを複数、こだわって商品化しています。しかしながら、これは個人的な興味やこだわりであり、実際にお手許に一枚となれば・・・客観的には「VOYAGE INAUGURAL」版が宜しいかもしれません。本作はマニアックに過ぎます。
尚、客船ノルマンディーのポスターについては客船ポスター四方海話　巻六に詳しく書きました (T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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