1952年ユナイテッドステーツライン 3379LL

● 1952年ユナイテッドステーツラインのポスター精密レプリカ額入りジクレーアート
　≪S.S. United States - S.S. America, USA, UNITED STATES LINES≫

額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください

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1952年ユナイテッドステーツライン 3379LL
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価格:	12,400円 (税込)
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送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます

作者名　：Schlo haw ?
製作年　：1952
額縁・マット　：　木製カマボコ型=12mm、t=1.5mmｘ2枚ダブルマット、前面1.8ｍｍ厚UVカットアクリル（クラレ・コモグラス）
　　　　　　　　　　額縁とマット色をお選びいただけます
　　　　　　　　　　　・黒艶消し額縁Ｘブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
　　　　　　　　　　　・白ツヤ額縁Ｘネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ　：　410ｍｍ　ｘ　525ｍｍ
作品サイズ　：　272ｍｍ　ｘ　407ｍｍ　（内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは282 x 417mm）

当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています

● 1952年ユナイテッドステーツラインのポスター

例えば、相当年季の入ったアートオークションハウスのオークショナー達も作者不詳とクレジットするUSL・ユナイテッドステーツラインのポスターです。左上には「Schlo haw」と読むことのできるサインが入っています。明確なことは申し上げられませんが、一度だけ本作の作者に関する記述を読んだことがあり、「Schlo haw」なる人物はレスター・ビールのアシスタントを務めていた女性だったと記憶しています。（確か、学生だったように憶えています。その記述がどこにあったものか定かでなく、残念ながら再度調べることが叶いませんでした）　レスター・ビールは1903年生まれ、1930年代に星条旗とその色、赤と青と白をモチーフとする写真コラージュ（アメリカではフォトモンタージュと呼ばれる）の個性的な技法で名をあげ、以後、生涯を通じてアメリカのモダングラフィックデザインの第一人者の評価を得ました。戦後になると、モチーフの星条旗の色を矢印に置き換えた記号で訴求する見事な手法を駆使します。1952年の客船ユナイテッドステーツ就役の際には、客船ユナイテッドステーツ、客船アメリカ、USLのキャッチコピー名義でそれぞれ1枚、都合3枚のポスターを制作しました。この3枚のポスターに加え、当時のUSLの印刷物の殆どはレスター・ビールによってデザインされましたが、ポスター及びプレイカードには戦後に得意とした星条旗カラーモチーフの矢印が大胆に使用されていました。本作は、戦前のビール作品を彷彿させる写真コラージュが使われています。言い方は変ですが、レスター・ビール作品といった方がピンとくるような作風です。矢印のような明確な意図表現には届いていませんが、アメリカンテーストに溢れるモダンなポスターです。
1950年代も後半になると、北大西洋航路では乗客が徐々に旅客機に奪われたために乗船客を持て余すことも無くなりますが、1952年は未だ客船黄金時代の最終期、ユナイテッドステーツは姉妹船が無かったので1940年就役の客船アメリカと2隻体制での航路運航の告知には苦労しました。両船の航海速度の差が大きすぎた為です。結局、ユナイテッドステーツは二週一航（ニューヨークを2週間に一回出航、寄港はル・アーブルとサウザンプトンのエクスプレス）、アメリカは三週一航（寄港地にコーブとブレマーハフェンを加えて、いわゆるラピッド扱いとする）にして、二隻体制に見せていましたが、実質はそれぞれ単船で航路運営していたようなものでした。両船の「差」を埋めるために、様々な機会で「世界一速い客船」と「ポピュラーで親しみやすい客船」などどいった苦肉の表現も使いました。尤も、前述のように客船の需要自体が減って行くために目立った齟齬に至ることはなかったようです

・雑感

ユナイテッドステーツに、同等のランニングメイトはありませんでしたが、就役から10年後に登場したフレンチラインの客船フランスと北大西洋航路で一週一航を組んだ時代（協調配船）がありました。すでに1960年代はスーパーライナーが年間通じて満席になることはありませんでしたが、今から思えば船価7000万ドルと8000万ドルのペアーとは・・・何とも贅沢な航路でした　(T.O.)

【Maritime Gallery Ocean-Note】

● ジクレーアートプリント・客船 LL/Poster Ocean Liner INDEX

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