● 1965年 キュナードライン・客船クイーンエリザベス2の一般配置図 精密レプリカ額入りジクレーアート
≪General arrangement of the 65,863 g.r.t. passenger liner Queen Elizabeth 2, built by John Brown & Co., Ltd.≫
額縁・マットの色をプルダウンにてお選びください
送料無料。お届けはご注文後約7日です。価格にはアートプリントとマット・額縁、全て含まれます
商品名 :1965年 客船クイーンエリザベス2の一般配置図 2705XL
作品名 :General arrangement of the 65,863 g.r.t. passenger liner Queen Elizabeth 2, built by John Brown & Co., Ltd
作者名 :Jhon Brown And Co., Ltd
製作年 :1965年頃 (出図)
額縁・マット : カマボコ型 12mm t=1.5mmx2枚ダブルマット 前面1.8mm厚UVカットアクリル(クラレ・コモグラス)
額縁とマット色をお選びいただけます
・黒艶消し額縁 X ブラウン/ライトベージュ・ダブルマット
・白ツヤ額縁 X ネイビー/ライトブルー・ダブルマット
額縁サイズ : 560mm x 440mm
作品サイズ : 468mm x 312mm (内側マット抜きサイズ、表側オーバーマット抜きは478 x 322mm)
当商品は伊勢和紙に顔料インクを用いたアートプリントを国産材料で額装したものです。奥行きを持たせる濃淡色二重のダブルマット仕様です。伊勢和紙は伊勢神宮の奉書紙として漉かれ全国の神宮大麻に使用されています。インクジェットに意欲的で、伊勢和紙アート紙は新たな表現材料として世界中のアーティストに使用されています。マーメード紙程度の表面テクスチャーによる風合いが楽しめ、無酸性紙に顔料の組合せはリトグラフやシルクスクリーンに比べ格段の保存性を持ち、数十年単位の鑑賞に耐えます。画像データに傷や劣化の補修、彩度などの可塑修正を施し、テストプリントを繰り返し微調整して仕上げています
● キュナードライン・客船クイーンエリザベス2の一般配置図
客船クイーンエリザベス2の一般配置図(デッキプラン・図面)です。
1950年代末、キュナードラインはクイーンメリーとクイーンエリザベスに変わる客船の建造を決定し英国の主要な造船所へコッペティション参加を打診しました。結果的にこの新船、75000トン級のQ3計画(2隻建造も計画されたといわれます)は、模型、図面、たった一枚のスケッチ(真相は不明ながらQ3ではないかと言われるレンダリングが一枚だけ残されています)さえも残されぬまま株主総会で承認を得ることができず、1960年末までには破棄されました。しかしながらその間にもクイーンズの老朽化は待たず、新船建造は急務でした。1961年10月、新たに65000トン級、クルーズ兼用の大西洋横断定期客船としてスタートするのがQ4計画です。5社3チーム参加のコンペティションの結果、1964年、ジョウンブラウン造船所がQ4計画を受注、1965年に建造開始されたのがQ4、後のクイーンエリザベス2です。
客船クイーンエリザベス2は、2クラスのオーシャンライナー兼モノクラスクルーズ船として設計されましたが、北大西洋横断客船の性格上、クルーズ客船でありながら従前の閉鎖的なデッキプランを持つ客船となりました。一等とツーリストの厳重な境界線は設けられていません。機関は重油炊きタービン電気推進で最高32ノット、巡航28.5ノット、史上5指に入る高速客船です。重厚な威圧感のあるハウスは採用されず、ファッションプレート船首を持つ、流線型の船容を進化させたものとなりました。
客船の階層の名称は、船会社ごと一船ごとに異なり統一されたものはありませんが、クイーンエリザベス2では上からシグナルデッキ、サンデッキ、ボートデッキ、アッパーデッキ、クォーターデッキ、第1~第7デッキ、ディ-プタンクの全14階層で構成されています。通常、パッセンジャーアコモデーションではシグナルデッキから第7デッキまでの12層が案内されていますが、造船所出図の本図では船底部も著わされています。また、本図は造船所出図の内装艤装前の計画図となっているので、家具類の配置は盛り込まれていません。1965年起工前後の図面ですので、当然、後年増設されたハウストップのペントハウススイートも存在しません
・ 雑感
客船クイーンエリザベス2は、クルーズ客船の性格は強かったものの、設計上は事実上最後のオーシャンライナーであったといえます。記録として逸話が残るものではないものの、外観を見る限りライバルと称された客船フランスのデザインを踏襲していると感じます。残念ながら、このスマートさはハウストップのペントハウススイートが設置されて以降薄れてしまいました。兼ねてより、大型客船は建築物と同じような意匠遺産ではないかと考えています。クイーンエリザベス2は、行き先不透明ながら退役後も保存されています。この遺産が残されてゆくことを願ってやみません (T.O.)
【Maritime Gallery Ocean-Note】
● ジクレーアートプリント・客船一般配置図 (デッキプラン図面) XL INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】