“North German LLoyd S.S.Kaiser Wilhelm der Grosse Class” ポストカード5種セット(送料無料)
上のサムネイル画像のポストカードセットです。サムネイルにポインタを乗せて表示、「拡大表示」クリックで拡大表示されます
- p2914・・・ドイツ国内のみで使用されたポスター。英語版も仏語版も制作されなかったため現存数は少なく、世界で数枚しか見つかっていません
- p2807・・・戦前のドイツで最も重要な役割を果たしたポスター画家、ルートウィッヒ・ホールヴァインによるKWDGのポスター。右下には特徴的なロゴマークも残されています(Ludwig Hohlwein, 1874-1949)
- p2664・・・ドイツの海洋画家、ハンス・ボードによるKWDGを描いたポスター。1910年頃の製作ともいわれますが、はっきりとした年代は不明です。ハンス・ボードは皇帝カイザー・ヴィルヘルム IIのお抱え画家としても知られ、第一次大戦前後のプロパガンダポスターを描いたことでも有名です(Hans Bohrdt, 1857-1945 )
- p2805・・・NDLの歴史を一枚にまとめたユニークなポスター
- p2806・・・まるで漫画の一コマのような特徴的なポスター。ブリッジの細部からKWDGを描いたものと判断できます
海外進出を目論む皇帝ヴィルヘルム2世の意を汲んで、商船を含む英独間の建艦競争は激化しますが、北大西洋航路では北ドイツロイドとハンブルグアメリカラインの二大海運会社が英国勢に対抗しうる高速大型客船の建造に取り組みます。計画から就役まで、19世紀末であったとはいえ実に8年もの期間を経て完成したのがカイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセ(略KWDG、偉大なるヴィルヘルム帝=ヴィルヘルム1世のことをさす)でした。KWDGは、1892年に就役したキュナードラインのカンパニアを凌駕する客船として計画され(設計段階ではヴィルヘルム2世自らも、打ち合わせに参画したと伝わる)、全長200m、14000トン、22ノットを誇りました。仮想巡洋艦への転用が考慮され、防水区画の都合上2本ファンネルX2、合計4本のファンネルを持ち、以後1910年代まで一世を風靡することになる4本ファンネルの先駆けとなりました
○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて
当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています
○ ベースペーパーとプリント
紙:0.27mm厚、特注カットアート紙(参考:官製はがき t=0.22mm)
寸法:148mmx100mm(裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます)
印刷:オンデマンド、ピグメント(顔料)インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです
○ 商品のお届けとお支払いについて
- ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト(原則ポストカードセットで複数ご注文)にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
- 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。(システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません)
- 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
- 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります
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● 北ドイツロイド・カイザー・ヴィルヘルム・デア・クローゼ級客船のポスター、雑感
第一次世界大戦の原因は複雑で未だに研究が尽くされずにいますが、大きな要因はドイツ統一による欧州国家間のパワーバランスが崩れたことによるものと言えます。ドイツを統一して普仏戦争(プロイセン・フランス)に勝ちベルサイユ宮殿で帝位に就いたヴィルヘルム帝の孫ヴィルヘルム2世は、急速な工業化によって英国を抜き米国に次ぐ世界第二位の経済大国となったドイツの生産力を消化するため積極的な対外進出を指向しました。しかし、この対外進出には、本来、農業国・陸軍国であったドイツに不足していた海軍力と海運が不可欠であり、高名な「ドイツの将来は海上にあり」との宣言演説(1896年)が発せられることになります。19世紀末以降、英仏蘭西各国に比べ海外領土が少なかったドイツにありながら、海運史、客船史にドイツの船会社が急に登場するのは、ヴィルヘルム2世による海軍・海運拡大方針によるものでした (T.O.)
● 北ドイツロイド・ハンブルグアメリカライン客船ポストカード INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】