“Hamburg America Line S.S.Deutschland” ポストカード4種セット（送料無料）
上のサムネイル画像のポストカードセットです。サムネイルにポインタを乗せて表示、「拡大表示」クリックで拡大表示されます
- ｐ2665・・・作者不詳、客船ドイチェラントを描いたポスター
- ｐ2666・・・同上
- ｐ2667・・・同上、下部の通常は旅行代理店名などを入れるスペースに、1900年9月に東航サンディフック・エディストーン間で記録した大西洋横断最速記録5日と7時間38分（この時の平均速度は平均23.36ノット）が入れられています。尚、ドチェラントは翌1901年6月と7月、2度に渡って記録を更新、23.51ノットまで記録を早めました
- ｐ2859・・・HAPAGの航路案内ポスター。描かれている客船はドチェラントです。作者不詳
皇帝ヴィルヘルム2世のドイツ海運拡大方針を受けて、ドイツ二大船会社の一方であるハンブルクアメリカラインが建造したのが客船ドイチェラントでした。すでに、1897年には同じドイツのライバル、北ドイツロイドが客船カイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセを就役させ大西洋横断最速記録を更新してブルーリボンをもたらすとともに旅客の倍増に成功、ハンブルグアメリカラインの社長アルベルト・バリーンは速度を追求した客船の建造に消極的でしたが、北ドイツロイドの大成功を見ては役員の大勢の意見に抗えず客船ドイチェラントの建造に同意せざるを得ませんでした。ドイチェラントは期待に違わず客船カイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセの記録を更新してブルーリボンを獲得、まるでランデブー航海さながら両船が互いに大西洋上で臨めるような伝説のデッドヒート航海（1900年6月、おおよそ5時間遅れてニューヨークを出航したドイチェラントはカイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセを抜いた）で名声を得るものの、高速船にありがちな振動による乗り心地の悪さにバリーンは失望、姉妹船建造には至らず、一隻のみでの運用は言わば片肺状態で1910年にはヴィクトリア・ルイーゼと改名され全速が不要なクルーズ客船に転用されました。以後、ハンブルグアメリカラインはバリーンの本来の信条に基づき中速大型客船の運用に専念してゆくこととなります
○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて
当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています
○ ベースペーパーとプリント
紙：0.27ｍｍ厚、特注カットアート紙（参考：官製はがき t=0.22ｍｍ）
寸法：148ｍｍｘ100ｍｍ（裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます）
印刷：オンデマンド、ピグメント（顔料）インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです
○ 商品のお届けとお支払いについて
- ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト（原則ポストカードセットで複数ご注文）にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
- 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。（システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません）
- 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
- 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります
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● ハンブルグアメリカライン・客船ドイチェラントのポスター、雑感
ハンブルクアメリカラインの社長アルベルト・バリーンは、国威高揚を目的とした高速客船の建造には積極的ではありませんでした。しかし、一方では皇帝ヴィルヘルム2世やドイツ帝国への忠誠心は曇りなきものだったといわれ、皇帝一家との交わりは濃いものだったと伝わります。ヴィルヘルム2世は、バリーンが催すディナーにも度々お出まし、夏にバリーンがもてなしたチャータークルーズにも一家で出かけるなどしましたが、皇后は最後までバリーンを快く思わなかったと言われます。バリーンの気配りのひとつに、客船ドイチェラントが改装後、船名に王女ヴィクトリア・ルイーゼの名を冠したことからも伺えます。ヴィクトリア・ルイーゼは1912年から1913年にかけての世界一周クルーズで日本に寄港しました(まだパナマ運河は供用前でした。ニューヨーク発東回りサンフランシスコ着折り返しのいわゆる3/4世界一周であったろうと推測され、日本が寄港予定になっていましたが、詳しい記録は残っていません。翌年にも、世界一周が計画・募集されていますが、第一次大戦でキャンセルになった筈です。外国船の日本寄港は1920年代以降は多数記録が残っています） (T.O.)
● 北ドイツロイド・ハンブルグアメリカライン客船ポストカード INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】
