“Cunard R.M.S.Mauretania” ポストカード10種セット(送料無料)
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- p2858・・・作者不詳、モーレタニアの第一次大戦中の迷彩塗装のポスター。史料としても重要なもので、文献への引用も多くオフセットの再版が販売されていた時期もありましたが、オリジナルは極めて現存数が少なく、アートオークションへ出た記録はこの10年間ほどでは皆無です。英国海事博物館のアーカイブのオリジナルからの引用です
- p2281b・・・作者不詳、1907年頃に製作されたルシタニア、モーレタニアの就航を知らせるポスター。ルシタニアを最速と表記しており、ルシタニアが就航後ブルーリボンを獲得した1907年秋からモーレタニアがブルーリボン客船となった1908年春までの間に製作されたポスターとわかります。両船、どちらとも解釈できるように描かれていますが、船体塗装の色分けからモーレタニアがモデルになっていると判断されます
- p2820・・・「最大」「最速」を誇らしげにアピールするキュナードラインのポスター。英国人の溜飲を大いに下げる、一種プロパガンダ要素を持つ意義深いポスターです
- p2598・・・年代不詳(一説には1910年頃とも)、モーレタニアを描いたキュナードラインのポスター。1797年にフランス革命軍が上陸したことで知られるウェールズの港町フィッシュガードが当時大西洋線の寄港地であったことがわかる面白いポスターです。モーレタニアは岸壁に係留せず(できず?)、ランチが横付けされています。山は海岸まで迫っているものの埠頭まで鉄道が乗り入れている様子もうかがえます。1910年代から1920年代に大活躍した英国の水彩画家オーディン・ローセンヴィングの作品(Odin Rosenvinge, 1880-1957)
- p2587・・・同上、オーディン・ローセンヴィングによるモーレタニアを描いたキュナードラインのポスター。荒れた夜の海を行くアキタニアの上空には灯台の光が描かれたドラマチックな構図になっています
- p2794・・・作者不詳、1910年のセーリングスケジュール入りポスターフライヤー
- p2937・・・作者不詳、1910年代のキュナードラインポスター
- p2585・・・英国の水彩画家チャールズ・エドウズ・ターナーによるモーレタニアを描いたキュナードラインのポスター。リバプールを出港するモーレタニアを描いたもので1912年の製作とされています(Charles Eddowes Turner, 1883-1965)
- p2597・・・オーディン・ローセンヴィングによるポスター。アールデコ以前の、特に英国の客船ポスターといえばローセンヴィングの絵が頭に浮かぶほど多くのポスターを描きました。これは1920年頃のモーレタニアを描いたキュナードラインのポスター
- p2282b・・・英国の水彩画家フランク・ヘンリー・メイソンによるモーレタニアのボートデッキを描いたポスター。メイソンは船会社よりむしろ英国の鉄道ポスターで高名な画家で、海岸線をモチーフにした作品で知られます。(メイソンはイングランド東部の港町ハートルプール生まれでした) モーレタニアの巨大な通風塔が大胆に描かれています(Frank Henry Algernon Mason, 1875-1965)
モーレタニアはルシタニア級客船の二番船として1908年に就役、5月に大西洋最速横断記録を更新すると、以後22年間ブルーリボン客船の地位を保持しました。1934年の最後の大西洋横断航海でさえ設計巡航速度の平均24ノットを記録、類まれな信頼性を見せつけました。実は、1915年にUボートの雷撃で沈没するまではルシタニアが主役、1914年に妹格のアキタニアが就役するとアキタニアが主役となり、ブルーリボンの栄誉とは裏腹に明確に旗艦の座を与えられることはありませんでした。しかしながら、結果的には無事これ名馬で、キュナードラインの製作したポスターには必然的に多数描かれることになりました。一見してルシタニア、アキタニアとの区別がつきませんが、巨大な通風塔と船体の白黒の色分けの境目で見分けることができます
○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて
当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています
○ ベースペーパーとプリント
紙:0.27mm厚、特注カットアート紙(参考:官製はがき t=0.22mm)
寸法:148mmx100mm(裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます)
印刷:オンデマンド、ピグメント(顔料)インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです
○ 商品のお届けとお支払いについて
- ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト(原則ポストカードセットで複数ご注文)にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
- 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。(システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません)
- 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
- 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります
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● キュナード・客船モーレタニアのポスター、雑感
1908年にブルーリボンを獲得してから、第一次大戦をはさんだとは言え22年間も最速客船の座にあったモーレタニアは時代を二回りほど先んじた存在だったと言えるかもしれません。退役する1934年の最終航海の時でさえ大西洋を巡航24ノットで横断、この速度は現代のクルーズ客船を遥かに上回る速度です。目的が違うので、同じ土俵で考えること自体ナンセンスだとわかっていながら、百年以上前の客船の方が単純に高性能なのかと考えさせられると同時に、20世紀初頭の急激な技術の進歩と、それに心躍らせた人間の心情が想像されます (T.O.)
● キュナード客船ポストカード INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】