シャルンホルスト級客船の ポストカード

“North German LLoyd S.S.Scharnhorst Class” ポストカード3種セット(送料無料)

シャルンホルスト級客船の ポストカード

価格:

300円 (税込)

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  • p2675・・・1920年に公開されたサイレント映画“ガリガリ博士”のポスターで有名なオットー・アルプケによるポスター。アルプケが来日したことがあるか否かは不明ですが、描かれているのは鎌倉、長谷の大仏だと思われます。戦前の横浜寄港では、鎌倉への往環が定番の観光コースになっていました(Otto Arpke, 1886-1943 )
  • p2674・・・ユリウス・フェルドマンによる1934年末から1935年春頃に描かれたポスター。第一船のシャルンホルストと第二船のグナイゼナウが描かれ、第三船のポツダムは船名だけが記されているものの文字の色が暗くされて未就役であることがわかります(Julius Feldtmann, 1856-1935)
  • p2655・・・同じくユリウス・フェルドマンによる第三船ポツダム就役後に描かれたポスター。1935年夏から秋頃に製作されたものと判断できます。

第一次大戦後のドイツ復興の勢いは欧州の戦勝国を尻目に凄まじい勢いを持っており、世界に先駆けていち早く北ドイツロイドが北大西洋航路にスーパーライナーをデビューさせたのみではなく、遥かインド・極東航路へも新鋭船を投入することに至ります。当時のドイツ内情をつぶさに検証する資料も乏しいところですが、当然、再軍備軍拡と商船の建造に深い関連があったものと想像され、北ドイツロイドが極東航路に投入する新船には新開発の高温高圧ボイラー+蒸気タービンが装備されました。これはドイツ海軍による試験運用も兼ねられていたといわれます。第一船のシャルンホルストと第二船グナイゼナウは1935年春、第三船のポツダムは1935年秋に就役しました。ドイツ海軍の試験運用とされる根拠のひとつは、シャルンホルストとグナイゼナウでは同じ高温高圧ボイラー+蒸気タービンが装備されながら、シャルンホルストではタービンエレクトリック(第三船のポツダムも同じ)推進、グナイゼナウでは減速ギア直結推進が採られていました。三船共に航海速力は21ノット、北大西洋ではいよいよ30ノットを窺うところまで高速化していたので見劣りしますが、当時の欧州・極東航路ではずば抜けた速力でした。
三船は1939年の第二次大戦勃発まで欧州・極東航路の商船として運用されましたが、第二船のグナイゼナウと第三船のポツダムはドイツの輸送船として徴用されて以降、どのような運命をたどったか詳しいことは判りません。1943年頃には戦没したようです。第一船のシャルンホルストは第二次大戦開戦時、日本を出帆して欧州へ向かう途中で、開戦を受けて急遽シンガポールから神戸へ引き返すことになります。乗員をシベリア経由で送還した後、そのまま神戸に係留されたシャルンホルストは、3年後の1942年になりミッドウェー開戦で正規空母4隻を失った日本海軍の改造空母となるべく日本へ売却され空母神鷹(しんよう)へと改装されます。1943年に一旦海軍に受領されたものの、再度ボイラー換装を行ったため、最終的に配備されたのは1944年6月、以降輸送船隊の護衛任務で活躍するものの同年11月、フィリピンからの帰途、朝鮮半島沖で米海軍の雷撃に合い沈没しました


○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて

当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています

○ ベースペーパーとプリント

紙:0.27mm厚、特注カットアート紙(参考:官製はがき t=0.22mm)
寸法:148mmx100mm(裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます)
印刷:オンデマンド、ピグメント(顔料)インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです

○ 商品のお届けとお支払いについて
  • ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト(原則ポストカードセットで複数ご注文)にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
  • 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。(システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません)
  • 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
  • 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります

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● 北ドイツロイド・シャルンホルスト級客船のポスター、雑感

シャルンホルストを空母神鷹に改造したものの、当時の日本では4MPa(おおよそ40気圧)を超える高圧ボイラーを扱うことができず、止むなく日本製ボイラーへ換装することを余儀なくされます。これにより最高24ノットだったシャルンホルストは、最高21ノットへ速力が落ち最新鋭の戦闘機を積むことができませんでした。馬力は90000馬力から80000馬力程に落とされたと言われます。シャルンホルストは18000トン超でしたので、実際には最高24ノットとされるものの、実際には25ノット以上は優に出たのではないかと推測されますし、神鷹の21ノットは艦載機の可否から実際には21ノットまで届かなかった・・・つまり、日独の技術の差は思った以上に大きかったと推測されます。ともあれ、ずば抜けた性能のシャルンホルスト級に負けじと、日本郵船が建造したのが新田丸級でした。一説によれば、外観の印象からはそのようには見えなものの、新田丸の設計はシャルンホルストを下地にしたとも言われます。新田丸、八幡丸、春日丸の三隻は、第二次大戦開戦で欧州航路には就けず新田丸と八幡丸がわずかに太平洋航路で就役したのみで、春日丸に至っては就役することなく三隻とも空母に改装され戦没しました (T.O.)

● 北ドイツロイド・ハンブルグアメリカライン客船ポストカード INDEX

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納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】

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