“North German LLoyd Schwabenstein Class” ポストカード3種セット（送料無料）
上のサムネイル画像のポストカードセットです。サムネイルにポインタを乗せて表示、「拡大表示」クリックで拡大表示されます
- ｐ2656・・・シュワベンスタイン級客船のシルエットが描かれたポスター。戦前の純客船とは違い、貨物船然とした船容が時代を感じさせます。上の2654同様、パッセンジャーサービスと書かれています。作者スパンツの詳細はわかりません（Spranz, ?-?）
- ｐ2654・・・1962年頃製作と伝わる北ドイツロイド、極東線のポスター。船が描かれていないため、一部戦前ポスターと著述される資料も散見されますが、シュワベンスタイン級客船の就役する欧州・極東線を取り上げたものです。戦後は貨客船に90名弱の乗客を乗せるサービスだったため、わざわざパッセンジャーサービス（ここではドイツ語でPASSAGIERDIENST）と謳っています。戦前のポスターにはわざわざ描かれていなかったコピーです。尚、図柄の提灯の中には日本が書かれていますが、ドイツ人の描いた漢字がユニークです。作者ショッぺの詳細は不明です（Fritz Schoppe, ?-?）
- ｐ2719・・・作者不詳。1960年代に極東航路だけではなく、広く世界全般のセーリングスケジュールの表紙として使用された図柄です。セーリングスケジュールでは何色かのバリエーションがありましたが、ポスターは赤色のみ、汎用の当図柄以外に発着都市名が入ったものもありました
第二次大戦前、シャルンホルスト級客船三隻を擁して、欧州・極東航路で最速のサービスを誇っていた北ドイツロイドでしたが、連合国による造船に関する規制が緩和されたのは1950年のポツダム協定以降でした。早速、極東線にも新船建造が計画され1953年、シュワベンスタイン級が就役します。同型船は合計6隻、北ドイツロイドがシュワベンスタイン、ヘッセンスタイン、バーンスタイン、共同運航するハンブルグアメリカラインがハンブルグ、ハノーバー、フランクフルトを運航しました。戦後の経済復興の目的が課せられた艦隊整備であった色合いが強く主貨従客、17ノット、9000トンに対し乗客は90人弱の文字通りの貨客船であり、戦前の客船とはかなり趣の違う航路経営となりました。船容も船隊後部のハウス部分が小さく、印象としては貨物船を思わせるものです。（事実、ほぼ同じ船体にハウス部分を省略した乗客12名の貨客船・・・12名以上は客船扱いとなるため便宜上の客船・・・や、乗客11名以下の貨物船も多数建造されました） 北ドイツロイドとハンブルグアメリカライン合併を経て、1967年、定期客船事業撤退に至る最後まで運航は継続されました。往年のファンにとっては懐かしい欧州航路の客船でした
○ オーシャンノートオリジナルポストカードについて
当ポストカードは、ヴィンテージポスターの画像データをポストカード用にレイアウトした精密レプリカです。元となるヴィンテージポスターには破れや傷み、退色やヤケがあるものが多く、折れや破れなどの傷み部分は画像修正し、質感を損なわない程度に色相・彩度、明度等を調整し発表当時のポスターの再現につとめています。プリントはオンデマンドアートプリント、通常のデジタルプリントとは違って水ににじまず、実際のポストカードとしても使用できます。
通常の屋内環境で30年から40年以上は鑑賞に堪え得る保存が可能なので、資料収集向けにも適しています
○ ベースペーパーとプリント
紙：0.27ｍｍ厚、特注カットアート紙（参考：官製はがき t=0.22ｍｍ）
寸法：148ｍｍｘ100ｍｍ（裏面に淡グレー色で“POSTCARD”表記、郵便番号枠無し。郵便ハガキとして使用できます）
印刷：オンデマンド、ピグメント（顔料）インク、屋内30年以上保存鑑賞可
ベースペーパーは官製インクジェットはがきより、やや白色度高めです
○ 商品のお届けとお支払いについて
- ポストカードシリーズは、普通郵便もしくは日本郵便クリックポスト（原則ポストカードセットで複数ご注文）にて御宅郵便受け投函でのお届けとなります
- 他の商品も合わせ、合計5000円未満のご購入では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済の3通り、ヤマト運輸代金引換はご利用できません。（システム上、ご購入画面に銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済しか表示されません）
- 合計5000円以上のご注文では、お支払いは銀行振込、ゆうちょ銀振替、クレジットカード決済に加え、ヤマト運輸代金引換もご利用できます。324円の代引き手数料が代金に加算されますが、ヤマト運輸宅急便扱いとなります
- 額装アート商品と併せてご購入の場合は、ヤマト運輸宅急便でのお届けとなります
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● 北ドイツロイド・シュワベンスタイン級客船のポスター、雑感
大西洋、太平洋航路と同様、やがて乗客は航空機に奪われますが、距離が長く絶対需要の少ない太平洋航路が最初に衰退したのに対し、航続距離や共産圏を避ける航路設定から直行便の就航が困難だった欧州・極東航路の乗客数減少は比較的緩やかで、意外にも欧州・極東航路は外洋定期航路が客船時代の最後まで存続されました。反面、日本郵船の欧州客船航路は復活しなかった（乗客11名以下の貨物船のみ運航）ので、客船ファンにとっての戦後欧州航路客船の印象は、このドイツ客船と、フランスＭＭ社が強いかもしれません (T.O.)
● 北ドイツロイド・ハンブルグアメリカライン客船ポストカード INDEX
※ポスター画像をクリックしていただくと詳細ページへ移動します
納入事例
客船ポスター四方海話
船と港のエッセイ 1
船と港のエッセイ 2
【Maritime Gallery Ocean-Note】
